電気って、美しい

身近ではあるが分かりにくい電気の世界を理解する。電験2種の取得を目指しがんばるブログ。電験3種・2種の知識を整理していきます。

【理論】起電力にまつわる、いろいろな法則

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はじめに

 今日は、電磁気におけるいろいろな法則の第2弾として、「起電力にまつわる、いろいろな法則」というテーマでまとめてみました。

1.フレミングの右手の法則

 フレミングの右手の法則は、磁界中を運動する導体が磁束を切るときに発生する「起電力の向き」を教えてくれる法則です。具体的に、どういう向きかというと、左手の中指・人差指・親指の3本で直交座標系をつくったときに、それぞれの指が指し示す向きを以下のようにあてがいます。

・中指:起電力

・人差指:磁束

・親指:運動の向き

 つまり、右手の中指が指す向きが、発生する起電力の向きということになります。

2.ファラデーの電磁誘導の法則

 N[回]巻いたコイルに、磁石を抜き差しするとそのスピードに応じて、次式で表される誘導起電力が発生します。

e=ーNΔΦ/Δt[V]

これがファラデーの電磁誘導の法則です。

3.自己誘導起電力

 2と逆に、コイルに流れる電流が変化すると、それに応じた誘導起電力が発生します。

e=ーLΔI/Δt[V]

おわりに

 以上、いかがでしたでしょうか。今回で電磁気のまとめは一先ず終わりにします。次回は「電気回路における、いろいろな法則」ということで、いよいよ電気回路の分野について、まとめていきたいと思います。