電気って、美しい

身近ではあるが分かりにくい電気の世界を理解する。電験2種の取得を目指しがんばるブログ。電験3種・2種の知識を整理していきます。

【機械】誘導機

誘導電動機

誘導電動機の種類

 誘導電動機の種類は、これくらいを知っておく。

かご形誘導電動機

・普通かご形

・高抵抗かご形

・特殊かご形(深溝形・二重かご形)

巻線形誘導電動機

誘導電動機の滑りの定義

 誘導電動機の滑りsは、次式で定義される。

s=Ns-N / Ns

Ns:同期速度 [rpm]

N:回転子の回転速度 [rpm]

つまり、滑りは「同期速度分の同期速度と回転子の回転速度との差」と覚える。

 よって、回転子の回転速度Nは、

N=Ns(1-s)=120f/p × (1-s) [rpm]

である。

誘導電動機の入力と出力の関係

二次入力:二次銅損:電動機出力=1:s:1-s

 この関係は、2次側の回路を描き、等価変換していくと導ける。

(メモ:最初の回路では、2次回路の電圧はもとの電圧E2のs倍、2次回路のリアクタンスはもとのリアクタンスx2のs倍、抵抗はそのままr2として、2次側に流れる電流を求める。)

誘導電動機のトルク

 電動機出力Po=ωT [W]であるから、

T = Po/ω = P2(1-s)/ωs(1-s) =P2/ωs

つまり、誘導電動機のトルクは「同期速度分の二次入力」の形でも求められる。

誘導発電機

 誘導発電機の滑りsは、負の値となる(s<0)。

なお、誘導発電機は励磁電流の供給を受ける必要があるため、単独運転ができない。